看護師はとてもいい仕事で私も大好きです。
ただ、「人間関係が辛い」「残業が多すぎる」「責任感が重い」これは永遠にある課題ですよね。
個人的にはいますぐ辞めないと心身に支障が出る!という人はもちろんですが、
現状に満足しておらず、
”何となく辞めたい”でも辞めてもいいのではと思っています。
辞めたい理由
「辞めたい」といってもいろいろ理由があります。
同じ1年目でも
「いまはできる事が少ないし自信がなくて辞めたい。でも自分の成長のためにもう少し頑張ってみよう」と
「師長やリーダーに毎日陰口を言われて、怒鳴られる。毎日仕事行くたびに、お腹が痛くなる。横断歩道渡る時に飛び込んだら仕事行かなくてすむな・・って毎日考える」
これは全く違う「辞めたい」だと思います。
人って、必死で歯をくいしばって頑張れる時もあれば、辞めないと心身に支障が出る人もいます。
1年目で辞めた過去
ボクは新卒1年目で急性期の病院を辞めました。
理由は人間関係が劣悪だったからです。
・ナースステーションで皆んなの前で怒鳴られる
・挨拶を無視される
・陰口を言われる
・高圧的,威圧的な態度
「怒られないために仕事する」という意識になってしまって、この仕事のやり方は違うんじゃないか?あとは訪問看護にも興味があったので辞めました。
環境から思いっきり逃げ出しました。
でもその後自分で環境を選んで行動したら、
・楽しすぎて週6日看護師として働いていた
・現在はフリーランス として働いており100%自分の環境に納得して働いている
自分がいかにいい環境で働けるかを考えて生きてきました。
辞められない理由も分かる
そうは言っても
「履歴書に傷がつく」「辞めたら職場に迷惑がかかる」「逃げている気がする」
そんなこと思いませんか?
ボクはこれ全部気のせいだと思っています(笑)
看護師の替えは利くけど、自分の替えは絶対に利かないから。
ここでは、いますぐ辞めるべき理由と、辞めるときの注意点をお伝えしていきます。
結論
①辛い状況を自ら選んでいる可能性がある
②看護師は自分にあった働き方が可能
③環境と人は変えられない
④ビビりながら仕事していい結果は残せない
①辛い状況を自ら選んでいる可能性がある
これを聞いたら、
え?自分で辛い状況を選んでいる?いやいや、そんな訳ない。
悪いのは、職場の労働環境だったり、上司の態度だよ!と思うかもしれません。
確かにその通りかもしれませんが、その職場を選んだのも自分であり、首輪に繋がれて無理やり出勤させられて強制労働させられているわけでもありません。
他責思考=現状を人のせいや環境のせいにすること
他責思考になるとものすごく危険です。なぜなら誰かの悪口や愚痴を言っても何の解決にもならないからです。
職場を辞めて環境を思い切って変える事もできるのに、現状に不満を言い続けるのは、
「その環境を自分で選んでいる」とも言えそうです。
②看護師は自分にあった働き方が可能
看護師の免許を持っていると病院以外でもいろいろな働き方ができます。
例えば
・訪問看護
・保育園
・美容クリニック
・企業
・テーマパーク
・介護施設
また時間もフルタイム、夜勤専従、パートタイムと時間も自由に選べます。
ボクは看護師経験を活かしてフリーランス をしていますが、フリーランス という働き方もあります。多様な働き方ができるいま、看護師=病院は完全に過去のものになっています。
必ず、自分に合った職場、働き方があるので自分で選択していきましょう!
③人は変えられない
対人関係の悩みは本当にやっかいですよね。。
「あの人あんな言い方しなくても!」「もうちょっと優しい言い方あるんじゃない?」
ボクも何度も何度も思いました・・。
でもこれは、無意識に相手の行動や言動を変化することに期待していると思います。
しかし残念ながら、相手が変わることはないと思います。
例えば、威圧的な態度や高圧的な態度をとられている。パワハラじゃないか?と思われる行動がある職場はマネジメントにそもそも問題がある事が多いんじゃないかと思っています。
相手の行動や言動が変わる事を期待するよりも、その職場は辞めてしまった方がいいと思います。
④ビビりながら仕事して、いい結果が残せる訳がない
チームが機能するとはどういうことかという本に「心理的安全性」について触れられています。
心理的安全性
チームのメンバー一人ひとりがそのチームに対して、気兼ねなく発言できる、本来の自分を安心してさらけ出せる、と感じられるような場の状態や雰囲気。
みなさんの職場はどうでしょうか?
気兼ねなく発言でき、本来の自分を安心してさらけだせているでしょうか?
威圧的な態度をとる人だったり、こちらが仕事がやりづらい状況で接してくる人いないでしょうか?
本書では明確にそれを否定しています。
何なら「心理的安全が確保されていないと、重大な事故に繋がるよ。リーダーは意見が歓迎される環境をつくる責任があるよ」と書かれています。
あのGoogleもチームに心理的安全を担保できるかが、生産性向上に結びつくと発表し話題になりました。
この本を読んでいると、些細な質問を投げかけられたり患者について活発な議論を交わせる病棟は結果的にいい看護ができ、事故を未然に防げるように思えます。
誰かにビクビクしながら仕事をしていい結果なんて残せる訳がないと思います。
注意点
優先順位を決める
働く上で自分は何を大事にしたいのか?そこから決めていく必要があると思います。
例えば、
1.人間関係 2.給与 3.業務内容
同時に”これだけはやりたくない”ということも決めておきましょう。
100%納得できる職場なんてこの世にはない
100%すべて自分が納得して働ける職場なんてないと思います。
組織にいるとどこかしら自分にとって妥協しなければいけない点が出てきます。
人間関係よし、高給与、定時でいつも帰れる。なんて職場は滅多にないですよね。
自分で選んだ決断に責任をもって頑張る。ということが大切だと思います。
引き止められる可能性が高い
人手不足の看護業界。高い確率で引き止められると思います。
でも時間はものすごく貴重で限られているものであり、いちはやく自分のやりたい方向に舵を切ることが大切です。
民法では2週間前に申告すれば退職可能としています。就業規則で1ヶ月前と定められていても、民法が優先されるというわけです。
部長にお願いされて、1年以上退職が伸びた話も聞きます。自分の人生なので、自分で決断することが大切だと思います。
転職サイトを使うときは要注意
転職サイトは掲載数が多くて、一見便利なように思います。
ただ使う時には要注意が必要です。
理由はビジネスモデルにあります。
転職サイトが受け取る報酬金額(成功報酬)は、看護師の年収の2〜3割と言われています。例えば、年収500万円の看護師を転職させれば、サイト側は100万円〜150万円の成功報酬を受け取ります。
もちろん求職者のことを思って、懇切丁寧にマッチングしてくれるエージェントもいるのは理解しています。ただ、成約したいがために「希望と違う求人案件を紹介された」または「知識が低い担当者にあたる可能性がある」ことも理解しておいたほうがいいと思います。
採用側も紹介料を払いたくない理由から利用していないケースもあります。
個人的には、友人や信頼できる人からのおすすめが一番安心ですが、求人が絞られるデメリットもあります。
転職サイトを利用する場合には、自分で優先順位などをしっかり決めて慎重に決めていく必要がある。