・「ノーコード?何それ?難しそう」
・「自社はITにかける予算も人もいない。だからアナログの方法でやっている」
・「少人数だしアナログでやったほうがはやい」
今まで数々聞いてきた言葉です。
しかし個人的にノーコードは日本の生産性をあげる技術になると思って使っています。
つまり、コードを書かなくてもテクノロジーの恩恵を受けることができる技術です。
先日「ノーコードシフト」を読みました。
ボクは実際にノーコードを使用して顧客にシステムを提供しています。
大事なのは、「ノーコードを使えば今抱えている問題が解決できるかもしれない」という選択肢を知っておく事だと思います。
プロフィール
IT営業3年→看護師→フリーランス。
“ITで医療、介護業界の業務改善に貢献する”ためにシステム開発しています。
誰でもアプリが作れる時代に
ノーコードの分類は4つ
ノーコードはツールであって、製品名ではありません。
目的に応じて、ツールを適切に使い分ける必要があります。
本の中では4つに分類分けがされていました。
①Webデザイン
②タスク自動化
③データ管理
④オールインワン
かなりざっくり説明すると
①Webデザイン
→HP制作など
②タスク自動化
→その名の通りタスクを自動化するツール
例;Gメールに送られてきたファイルをドロップボックスに自動保存する
③データ管理
→在庫管理や商品情報管理に使用
④オールインワン
→上記3つを兼ね備えている
ボクは④オールインワンのツール、glideとBubbleを使用して顧客にシステムを作成した経験がありますが、驚くほど簡単に作成できます。
「驚くほど簡単に」とは比較対象が”プログラミングを1からマスターして開発するより”なのである程度は勉強が必要です。
しかし、誰にでもアプリが作れる時代には確実になっています。
48%がHPを持っていない
介護業界とIT
営業活動をしている時に発覚したことが、介護業界のとある県でHPを持っていない割合が48%でした。(私の調査データです)
首都圏は保有割合としては多いですが、地方に行くと割合が少なくなってきます。
これは私の仮説ですが、4つ要因があると思っています。
①HP作成はすごく金額と時間がかかると思っている
②HPを作る必要がない(仲間内だけでやっていたりする場合)
③HP作成費用が払えない
④パソコンの事が全く分からない
この情報化社会の中で、採用、集客や営業でHPがないのは致命的だとは思いますが、、
もし、ノーコードツールで簡単に作成できることを知っていたら?
例えば、簡易的なHPでよければWixやぺらいちを使うと簡単に作れます。
「知識として知っている」だけで他社と差をつけることができます。
ノーコードのデメリット
素早い開発スピード、柔軟性、学習コストが低いなどのメリットをお伝えしてきました。
しかし、デメリットもあります。ボクが一番考える最大のデメリットは、
「出来ることが限られている」です。
開発イメージとしてはブロックを組み合わせていくイメージです。ブロック数は豊富にありますが、自分が開発したいサービスイメージにあったブロックがすべて網羅されているとも限りません。
人手不足をITで補填
訪問介護事業所の81.2%が人手不足
日本は世界のどの国も経験したことのない少子高齢化社会です。今後介護の需要は上がるけど、サービスを提供する人材が足りていない状況です。
人手不足の例では、公共財団法人 介護労働安定センター「令和元年度介護労働実態調査」の調査によると、訪問介護事業所の81.2%が人手不足と回答しているようです。
今後ますます人手不足が深刻化していく中で、
人が確実にやらなくてはいけないことは人で、効率化できることはITでカバーする。
というのが必須になってくると思います。
その中の選択肢の1つとして、
”ノーコードというツールがある”というのを知識だけでも知って頂きたい。
そうすることで、自社の業務が効率化することで結果的により多くの命が救えることにも繋がると思います。
事例
医療、介護でノーコード導入して業務効率化した事例を紹介します。
いままでWebサービスを作成する時は自社にエンジニアか外部委託して作成していましたが、自社でも作成できることがわかると思います。
「kintone」というツールが有名ですので、そちらから。
・介護現場に不可欠な自立支援システムをkintoneで自ら構築。アナログだった現場業務の自動化により作業時間が1/3に
https://kintone-sol.cybozu.co.jp/cases/hidamari.html
ボクもeラーニングシステムやマニュアル情報共有ツールを作成して、管理者の教育負担を3割削減などの効果が出ていました。
そして自社内にノーコードに関する知識のある社員が1人いるだけで、選択肢が広がると思います。
そのための一歩として本書はおすすめの1冊です。
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