今回は看護小規模多機能型居宅介護、略して看多機についてアニメで解説していきます。
看護師の友達に聞いても、「聞いたことあるけど実際どんなサービスかよくわからない」と言われます。
1.看多機でできること
2.看多機を利用するメリット
3.看多機の利用料金
この順番で解説していこうと思います。
プロフィール
IT営業3年→看護師→Web開発者
“ITで医療、介護業界の業務改善に貢献する”ためにシステム開発しています。
メディア掲載実績
【月刊】エキスパートナース2021年9月号https://www.expertnurse.shorinsha.co.jp/posts/20173102
次世代訪問看護師紹介特別編vol.44|江口仁紹さん〜特別編〜
https://visitcare-plus.co.jp/nextnurse-7484/
(以下の文章は、動画を文字起こしした内容になります。)
※マスクをしていないのは、演出の都合上です。
他にも、アニメで解説していますのでお時間あるときにどうぞ!
1.看多機でできること
まずは全体像の把握から。看多機は介護保険サービスの1つです。
その中の地域密着型サービスに位置付けられます。
2012年に制度化された比較的あたらしいサービスです。
4つのサービスを組み合わせて一体的に提供することができます。
①訪問看護
②訪問介護
③通い
④泊まり
何といっても最大の特徴は、「医療ニーズに対応できる」ことです。
一体型でサービスを提供することで、
・病状が不安定で、頻回に状態観察が必要な方
・がん末期
・吸引や点滴などの医療的処置が必要な方、カテーテル管理が必要な方
の在宅療養をサポートすることができます。
2.看多機を利用するメリット
利用者のメリットは大きく2つあります。
①サービスが一体的に提供され、臨機応変に対応可能
②同じスタッフが対応してくれる
①サービスが一体的に提供され、臨機応変に対応可能
普通介護サービスは、訪問介護、訪問看護、デーサービス、ショートステイ、ケアマネさんも別事業所の場合が多いです。
イメージでいうと、今まで個人商店で買い物していたのが、商店街になることで、お肉もお魚も同じ場所で変えるメリットだと思います。
これは在宅療養をサポートする上で非常に重要だと思います。
例えば、訪問看護を利用していて、日中入院するほどでもないが発熱があり、老老介護なので介護者は不安がっている。ショートステイでは対応できず、夜間に不安で奥様が救急車をよび、搬送された例などありました。
こういう時日中、今日は泊まりで様子をみましょう。のように急な対応にも臨機応変、柔軟な対応ができることが利用者にとっては安心につながります。
※コロナ禍の発熱時対応は、事業所により対応が異なると思います
2.同じスタッフが対応してくれる
顔馴染みのスタッフが対応してくれる安心感は確実にあります。
認知症の方なんかだと、毎回違う場所、違う人だと混乱しやすいと思います。
個人的なお話になりますが、ボクの祖父も認知症でデイサービスに長年通っていました。しかしある日、違う事業所になったらよく「帰りたい」といっていたそうです。
いつもの顔馴染みのスタッフ、同じ場所にいることで利用者は安心感を得られそうです。
3.看多機の利用料金
看多機のもう1つの特徴は、料金体制にあります。
通常、介護保険サービスは、提供した分だけ、請求されます。
しかし看多機は、介護度に応じた、包括報酬になります。
厳密に内訳をいうと、
(介護度に応じた)月額包括報酬+各種加算、減算+実費(泊まりや食事)
詳しい内容は、概要欄に厚生労働省が出している報酬表をのせておきます。
以上が看多機の内容になります。
「さっぱり分からん・・」と思って見た方も概要は理解できたのではないでしょうか?
興味があれば、一度事業所などに直接見学や問い合わせなどしてみてください。
■参考にした書籍、サイト
・看護小規模多機能型居宅介護開設と運営の実際https://www.amazon.co.jp/dp/4990183614/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_XFDQK4G40XXXXDD6M0CN
・看護小規模多機能型居宅介護の報酬・基準について https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000694872.pdf
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