医療保険の種類
医療保険の種類はいろいろありますが、みなさんは違いがわかるでしょうか?
主に、年齢と立場で以下の3種類に分かれると覚えてください。
職域保険(被用者保険)
地域保険(国民健康保険)
地域保険(国民健康保険)
分かりやすく説明すると、会社員として働く人とその家族を対象にしたのが、職域保険、それ以外の自営業者が地域保険、75歳以上が加入するのが後期高齢者医療制度だと覚えてください。
職域保険(被用者保険)
医療保険の種類は、立場によって異なります。
職場を単位とするので、職域保険と名前がついております。
具体例をあげると、協会けんぽ、健康保険組合、共済組合などがあります。
社会保険の全体像を説明すると以下のようになります。
協会けんぽ
協会けんぽは、主に中小企業に勤めているサラリーマン、その家族が加入します。
約3940万人が加入しており、割合としては一番多いです。
各都道府県ごとに支部があります。
みなさんも、加入しているのではないでしょうか?
保険証はこのように保険者名と住所が企業の健康保険組合のものになっていると思います。
協会けんぽ 健康保険証の交付
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g7/cat710/sb3160/sbb3160/1939-189/
健康保険組合
組合健康保険は、主に大企業のサラリーマン、その家族が加入しています。
従業員700人以上の事業所は、独自に保険事業を営むことができます。
メリットとしては、保険料率、保険料負担割合を一定の範囲内で決めることができます。
例えば、協会けんぽの保険料は、事業主と被保険者が折半で負担します。
つまり、みなさんが給与から天引きされている分は、半分は会社が負担してくれています。
組合健康保険では、これを、事業主6割、被保険者4割などに変更することができます。︎
共済組合
共済組合は主に、公務員が加入しています。
例えば、国家公務員であれば、国家公務員共済組合、地方公務員であれば、地方公務員共済組合、警察官、公立学校教員であれば、各種共済組合、私立学校教員であれば、私学共済などです。
地域保険(国民健康保険)
75歳未満の、自営業者、年金生活者、非正規労働者などです。
国民健康保険はさらに2つの種類にわけられます。
市町村国民健康保険
国民健康保険組合が運営する国民健康保険
市町村国民健康保険
地域の自営業者や無職の人を対象とした「市町村国民健康保険」
保険料は世帯ごとに収入や世帯人数に応じて算出されます。
つまり、地域により保険料が違います。
保険者は市区町村です。
国民健康保険組合が運営する国民健康保険
医師や美容師、飲食業者など特定の業種の自営業者を対象とした「国民健康保険組合が運営する国民健康保険」があります。こちらは、保険料や算出割合も組合ごとによって異なります。保険者は各職種ごとの組合になります。
後期高齢者医療制度
75歳以上が加入する保険です。
制度を運営する保険者は、都道府県ごとの後期高齢者医療広域連合ですが、
届出や保険料の徴収窓口は、市区町村が担当します。65歳以上74歳未満の一定の障害を持つ方も対象になります。