社会人から看護師へ。
思い切って人生の舵を切り、前に進もうとすることはとても素晴らしいと思います。
ボクも社会人から看護師になったのでいまの不安な気持ち、ワクワクする気持ちがとても分かります。
ここでは、看護師は最高!だけど注意点も3点伝えていきます。
病院に焦点を当てて話していきます。
結論
①厳しい人間関係
②不規則な生活
③看護師は忙しい
著者プロフィール
社会人として営業を3年間経験した後、24歳の時に看護専門学校へ入学。27歳で看護師免許取得。新卒で大学病院入職。現在フリーランスとして動画制作、編集に携わる。
最高の根拠
やりがいは抜群
みなさんは社会人から転職しようと思った理由は何でしょうか?
やりがい?安定した給料?就職に困らないから?
いろいろあると思いますが、やりがいは間違いなくあります。
患者さんが元気になっていく姿を見れること
超高齢化社会の日本で、活躍できること
患者さんの人生に直接携われ「ありがとう」と言われる喜び
患者さんからしたら、看護師ってものすごく頼りになる存在だと思います。
ボクの姉も看護師ですが、患者さんから感謝の手紙を頂いていたり、
「あなたのおかげで闘病生活を乗り切れました」と感謝状を送られていたりしていました。
姉の結婚式に、5年前に担当した患者さんが参加しているくらいでしたから。
看護師のエピソードで一番印象に残っているのは、亡くなられた小林麻央さんのブログ。
ほんの数日間の付き合い、ほんの5分の会話で私の人生を前向きに変えてくれた人もいました。一生忘れられない看護師さん。
この文章だけで、看護師のやりがいを感じられるのではないでしょうか。
安定した給料
厚生労働省の調査では看護師の平均年収は482万9100円。
※平均年齢39.5歳、勤続年数8.2年、月収33万4400円、ボーナス81万6300円。
全産業の平均より少し多いくらいですね。
病院の規模、運営母体や都道府県でも給与は違ってきます。
20代でこれ以上もらえる病院ももちろんありますので、給与を重視したい場合などは病床数が多い病院などをおすすめします。
就職難なんて関係なし!圧倒的な売り手市場
先日、コロナ解雇が10万人を超えたとニュースになっていました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA033FG0T00C21A4000000/
報道でも連日取り上げられている通り今も医療従事者が最前線で治療に当たっています。
人材不足が現場では叫ばれている状況です。
2025年問題
コロナで看護師の需要が急増したかというと、そうではありません。
以前から2025年問題をニュースなどで耳にした方も多いと思います。
2025年問題
第一次ベビーブーム世代が後期高齢者(75際以上)になり、
医療や介護などの社会保障費が懸念されること
日本は世界一の超少子高齢化社会です。総務省の発表で令和2年9月の発表では、
高齢化率は28.7%だそうです。
後期高齢者が多くなるにつれて、ますます医療、介護のニーズが高まる。
看護師のニーズもさらに高まっていくのは間違いないですね。
ただ、国は病院から地域医療に舵を切っており、
「地域で自分らしく暮らしていけるようにしましょうね」という地域包括ケアシステム
を構築しています。病床数削減なども行っているので、今後の動向に注目です。
有効求人倍率
看護師の需要が供給をどれくらい上回っているか?は有効求人倍率をみるのがいいと思います。
2021年2月の看護師、保健師、助産師の有効求人倍率(パート含む常用)は
2.15倍です。(1人につき、求人が2つ以上はある状態)
同月の全職業の平均有効求人倍率は1.04倍
出典:e-stat
看護師の求人の多さがわかりますね。
注意すべきこと3つ
ここから本題に入っていきます。
看護師世界のリアルになると思います(笑)
①厳しい人間関係
Twitterで新人看護師の心の叫びが聞こえるので、ぜひ「看護師 辞めたい」で検索してみてください。(笑)
看護師の離職率
離職率 正規雇用看護職員10.7%、既卒採用者17.7%。
出典:日本看護協会 広報部
全産業平均は15.12%だから比較するとそこまでは高くないんです。
(平成28年までの過去10年間の数値を平均した数字)
辞める理由はそれぞれですが、主な理由は
・ライフスタイルの変化(結婚、出産など)
・キャリアアップ(進学、違う病棟へチェンジ)
・キャリアチェンジ(異業種に転職)
・人間関係
いろいろあると思います。
ボクのまわりの体験からすると、人間関係はもう圧倒的に多かったです。
みなさん辞める時は病院側に本音は言わないですからね。
ボクが体験した話、知人から聞いた話では
・無視
・ナースステーションで皆んなの前で怒鳴られる
・高圧的、威圧的な態度で指導される
・聞こえるように悪口を言われる
高圧的、威圧的な態度の人が結構多いですね。
その指導方法は、自分で考える能力を奪って、自主的ではなくどうやったら怒られないか?という能動的な姿勢になります。。加えて本人のモチベーションが大きく低下するので危険なのですが。
働く上で、人間関係はかなり大きく左右されます。
事前に内部の人間関係を知ることはとても難しいですが、
知人や知り合いがいるなら是非情報収集しておいたほうがよいです。
②不規則な生活
夜勤がある
会社員は月〜金曜日出勤、土日祝日休みが一般的です。
しかし看護師はシフト制のところが一般的です。
看護師は夜勤をすることが多く、1ヶ月のスケジュールイメージとしてはこちらです。
夜勤は大体月に4、5回が一般的でしょう。
夜勤がきつく、辞めていく人もいますし、逆に5日連続日勤で勤務なんてもう無理!という方もいらっしゃいます。
③忙しい
時間外労働
まずは時間外労働のデータから。
これを見て、
えっ!?始業時間「前」に時間外労働ってどういうこと!?
て思いませんでしたか?
就業時間前に
①情報収集
②点滴準備
③始業時間に余裕もってこないと生意気と思われる同調圧力
「30分以上」始業前に時間外労働している割合が53.2%もいますね。
そして「30分以上」終業時間後に時間外労働している割合は73.9%と高い割合ですね。
終業時間後の時間外労働
①記録
②急変対応
③処置が時間内に終わらない
④患者対応
⑤入院対応、申し送り
⑥慢性定期な人手不足
が原因で残業することが多いです。
これはすべての病棟に当てはまる訳ではありません。
30分以上前に病棟に来ることを禁止している病院もあり積極的に改善に取り組んでいる病院もあります。
看護師は、働き方を自由に選べる
ここまで病院に焦点をあててお話をしてきました。
看護師は働き方、働く場所を自由に選べるのも看護師最高!の根拠です。
働く場所で言うと、
介護施設、訪問看護ステーション、保育園、企業、テーマパークなど多様な場所、また都道府県関係なく自由に働けます。
働く時間で言うと、
夜勤専従で夜間だけ、パートで週に2、3回、1日5時間出勤
など選択はかなり幅広く取れます。
リモートワークで自宅療養している患者さんにお電話するお仕事もあります。
看護師は病院だけでなく、選択肢が幅広いことも是非知っておいて欲しいです。
ボクも看護師の経験を活かしながら、フリーランスとして自宅で作業しつつ、スタバに週8回くらい通って、自分のペースで作業しています(最高)
・人間関係を理由に辞める看護師は多い
・看護師は夜勤など不規則な生活になる。慣れたら逆に日勤だけの生活が
辛くなることも
・就業時間「前」も「後」も時間外労働があり忙しい
・自由に働き方、時間を選べる